【家庭用太陽光】実家の電気代を実質0円に│メリット・デメリット・費用まとめ

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いわゆる野立て太陽光の他に、自宅と実家、それぞれに家庭用太陽光を設置しております。

家庭用太陽光は、家の屋根などに太陽光パネルを設置することで、簡単に太陽光発電所を持つことができます。

家庭用太陽光発電を設置することで、生活家電で消費する電気を太陽光で動かすことができます。また、余った電気は電力会社へ売却(売電)することが可能です。

経緯

私の実家は、両親2人で住んでいることもあり、消費電力が少ないこともありますが、売電収益で電気代を支払うことができています。実質0円です。日射量が多い月は、売電収益が多くむしろプラスとなります。

太陽光に対して、「いまさら太陽光なんて、遅いんじゃない?」と思われる方もいらっしゃると思いますが、考え方によっては時間が経てば経つほど有利になります。

設置する時間が遅いほうが有利な理由としては、設備費用が安くなることが理由にあります。企業間での競争により、価格は右肩下がりになっています。一方、太陽光投資における利回りは大きな変動はありません。

遅くなればなるほど、商品の品質が向上しますので、むしろ有利な部分もあります。

設備内容

実家に設置した太陽光発電設備の詳細です。
太陽光パネルを36枚(Q.PEAK-G5.1 310)、36枚×310W=11,160W=11.16kWの発電設備です。
太陽光パネルは、畳1枚程度の大きさです。

パワコンは、5.5kW+4.4kWを設置、9.9kWを設置しました。家庭用FITの上限です。

設置費用は、約200万円です。私名義のフルローンで設置しましたので、初期投資は0円です。毎月の返済金額は約2万円、120回払いです。

実家は、鉄筋2階建ての屋根が南向きという、太陽光発電設備を設置しないことにはもったいないという好条件です(笑)

発電実績(2019年11月~2021年9月)

設置場所は、岐阜県の南のほうです。FIT単価は24円です。

売電金額からローンの返済金額を差し引いた金額は利益となります。(見えない部分として、日中に発電していることで、電力会社から購入していた電力が減少しています)。この利益をもとに、電力会社から購入している電気代にあてています。
実績を見てみると、冬場の売電金額は厳しいですが、春先に売電金額を稼いでくれているので、年間で見ると充分に利益が出ています。

春先に売電金額が大きくなるのは、太陽光発電は暑すぎると発電効率が落ちること、空調など消費電力が大きい家電が稼働しない時期であること、が主な理由です。

年月 発電量 売電金額
2019年11月 1,171kWh 28,104円
2019年12月 834kWh 20,016円
2020年1月 927kWh 22,248円
2020年2月 1,014kWh 24,336円
2020年3月 979kWh 23,496円
2020年4月 1,500kWh 36,000円
2020年5月 1,568kWh 37,632円
2020年6月 1,339kWh 32,136円
2020年7月 1,036kWh 24,864円
2020年8月 1,308kWh 31,392円
2020年9月 1,182kWh 28,368円
2020年10月 1,117kWh 26,808円
2020年11月 1,239kWh 29,736円
2020年12月 1,003kWh 24,072円
2021年1月 707kWh 16,968円
2021年2月 893kWh 21,432円
2021年3月 1,018kWh 24,432円
2021年4月 1,435kWh 34,440円
2021年5月 1,433kWh 34,392円
2021年6月 1,145kWh 27,480円
2021年7月 1,055kWh 25,320円
2021年8月 1,329kWh 31,896円
2021年9月 840kWh 20,160円
2021年10月 1,278kWh 25,296円
2021年11月 815kWh 30,672円
2021年12月 887kWh 19,560円

家庭用太陽光のメリット

電気料金の減らすことができる

太陽光で発電したエレルギーを、家庭内で使用する家電の電力として使用することができます。
FIT単価よりも買電単価のほうが高い場合は、できるかぎり発電した電気を使用することで、メリットを大きくすることができます。

乾燥機付き洗濯機、空調などが消費電力として多いです。昼間に稼働すると良いと考えます。
買電単価よりもFIT単価のほうが高い場合は、できるかぎり余剰電力を売電したほうが有利です。
日中に消費する電力を抑えることで、利益を増やすことが可能です。

太陽光で発電した電気を最も効率的に使用することができる

太陽光発電に限らず、電気は送電すればするほど、空気中に電気が逃げてしまい、発電所から送電してから実際に使用するまでに電気が失われています。
家庭用太陽光については、発電した電気をそのまま使用することができますので、送電時の損失を限りなくゼロにすることが可能です。
太陽光から生み出されたエネルギーをそのまま使用できるのは、温暖化対策にも効果的だと考えます。

家庭用太陽光のデメリット

費用がかかる

太陽光発電設備を設置するには、初期費用が発生します。
通常、施工会社が斡旋しているクレジット会社などでローンを組むことができます。新築の場合は、住宅ローンに組み込むことも検討できると思います。
最近ですと、完全に0円(ローンも無し)で所有できる商品が出てきています。この場合、余剰電力も0円ですので、日中に消費する電力を抑えることがメリットとなります。

家や屋根に負担がかかる

種類によりますが、太陽光パネルは、1枚あたり約20kgです。
私の実家の場合、太陽光パネルを36枚設置しているので、720kgを屋根に設置していることになります。大人の男性10人程度でしょうか。
屋根が設置されている目的は、多くの家の場合は太陽光パネルを設置することではなく、雨風をしのぐものです。けっして、重いものを載せるために設置していません。

家の作りによっては、太陽光パネルの重さで構造に影響が出る可能性があります。
太陽光パネルを設置して、家にダメージを与えてしまっては意味がありませんので、ぜひ構造を事前に調べてから太陽光パネルを設置するようにしてください。また、構造に詳しい業者に調査してもらうのも良いかと思います。

まとめ

設置費用については、設置する時期とFIT(固定価格買取制度)のタイミングによって異なりますので、メリットデメリットからは除いております。

基本的には、家庭用太陽光を設置することには賛成ですが、デメリットにも書きましたとおり、多少なりともリスクはあります。

決して安い買い物ではありませんので、慌てることなく慎重に判断してください。